作家人生20周年の集大成! 伊坂幸太郎著『逆ソクラテス』

小説作品
URLリンク:Amazon

今回は作家人生20周年を迎えた人気作家・伊坂幸太郎さんの最新作『逆ソクラテス』を取り上げます!

本作は表題作「逆ソクラテス」を含む短編小説5編が収録されていますが、実はそのどれもが相互に関わり合っています。物語の根幹には「先入観」が散りばめられており、今作を読んでいる我々読者の先入観も読後には変わっているかもしれません。

敵は、先入観。世界をひっくり返せ!

『逆ソクラテス』作品情報

  • 作品名:逆ソクラテス
  • 著者名:伊坂幸太郎
  • 出版社:集英社
  • ページ数:288ページ
  • 初版:2020年4月

著者紹介

2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。

2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞・第21回山本周五郎賞を受賞。

ほかにも『重力ピエロ』『終末のフール』『残り全部バケーション』『AX』『ホワイトラビット』『クジラアタマの王様』など代表作多数。

あらすじ

ここからは簡単に表題作「逆ソクラテス」のあらすじを紹介します!(^^)!

作戦

出典元:O-DAN

小学校6年のクラスメイトの草壁は勉強も運動もダメで、担任教諭の久留米もクラス全員の前で叱りつける始末。

しかし、ある時大人びた転校生・安斎が草壁の評価を変えるべく作戦を考えつきます。それはプロ野球選手が来校した際に行う野球行事で草壁のバッティングホームを皆の前で褒めてもらうのです。

安斎たちは担任教諭である久留米の草壁に対する先入観を変えるべく、作戦を決行することになりました。

魔法の言葉

「僕は、そうは、思わない」

それは安斎が草壁たちに教えた、相手の先入観に飲み込まれそうになった際に使う言葉でした。

その一言で草壁は見事にクラス全員の先入観をひっくり返していくのです。

感想

回の作品のテーマは先入観。それをいかにひっくり返せるかがポイントになっています。

収録されている5編の短編小説は一見独立しているように思えるものの、丁寧に読み進めていくと「なるほど! こう繋がっているのか!」と発見があるはず。人気作『チルドレン』や映画化も果たした『アイネクライネナハトムジーク』のような、これまでの伊坂作品を彷彿とさせるオムニバス形式の小説技法は健在です。

さらに作中では、大人を主要人物として描くことの多い伊坂さんには珍しい、子どもを主軸にした作風が印象的。伊坂ファンにとっても新たな魅力を見れる一作になっております。

コメント

タイトルとURLをコピーしました